FXのシステムトレードとは

システムトレードとは、投資を行う際に、裁量(その人の考えにそって判断・処理すること)ではなく、あらかじめ決めておいた一定のルールに従って売買を行う方法を言います。自動売買取引とも言われているのですが、ルール(システム)を事前に決めておき、それに従って、機械的に、そして継続的に行う取引なんですね。

海外では、このシステムトレードは、有効な投資スタイルの1つとして幅広く使用されており、日本でも、一流と呼ばれているトレーダー(株式・債券・為替などを、比較的短期で売買し、利益を得ている者)たちも、このシステムトレードを使って取引をしている方は多いのだそうです。インターネットで調べてみると、よく「シストレ」という言葉を見かけますが、これはシステムトレードの略であり、システムトレードを使って取引している人のことをシステムトレーダーと呼びます。ちなみにシストレ24というのは、インヴァスト証券が提供しているシステムトレードツールのことです。

ちなみに、システムトレードは、(FXの場合)ファンダメンタル分析・テクニカル分析・・・に分類した場合は、テクニカル分析の一種に含まれることになります。ファンダメンタル分析というのは、経済の基本を分析し、将来の為替の動向を予測する分析方法を言います。「経済指標・経済に関連するニュース・・・等によって、為替相場は常に変動している」という考えを前提で分析を行うんですね。分析というよりは、より事実に近い未来の予測を立てると言った方がわかりやすいかもしれません。

なんだか難しそうですが、例えば「この国はここ最近、経済状況が芳しくないから、将来的には、この国の通貨が売られてしまうのではないか・・・」というような考え、これを考える時点で、既にファンダメンタル分析を行っていることになります。一方のテクニカル分析とは、「過去に起こった値動きの傾向が、未来の相場にも適応する」という考えを前提に、過去の株価水準・推移・出来高・・・等、過去の相場を数学的な立場から考察・分析して、未来の相場展開を予想する方法を言います。このテクニカル分析は、世界で古くから行われている分析方法であり、その分、様々なテクニカル指標と呼ばれている相場分析にちなんだツールを使って、現在の相場を解析し、今後の値動きを予想することができます。これらを比較した場合、ファンダメンタル分析は、基本的に長期的な相場を分析することに長けており、テクニカル分析は、比較的に短期的な相場を分析することに長けていると言われています。そして、システムトレードは、テクニカル分析のうち、取引ルールに自分自身の裁量(相場観・視覚的判断・感情など)を含まない分析に分類されるのです。

システムトレードの最大のメリットは取引の際に、個人の経験・勘・感情・・・などの裁量的なものを一切含まず、例えば「指標Xが、n値になったら買う/売る」という過去の検証をすることができる数値・指標を組み合わせてつくられたルールを貫いて取引を行えることです。システムトレードを自動売買取引とも言うことから、売買注文をコンピューターを使って自動執行させるようなイメージを持つ方もいらっしゃいますが、それはプログラム売買であって、システムトレードとは異なります(プログラム売買は、一定ルールに従った取引を行うために、事前に設定しておいったプログラムに基づいて売買を行うことを言います)

感情的な投資判断を一切排除することができるため、数多く存在する銘柄のなかから、自分自身の判定ポイントを満たしている銘柄を抽出しやすいことがシステムトレードの長所です。あらかじめ、作成した売買ルールを過去のデータと照らし合わせて検証・評価することができますし、先物取引(現在の取引では、市場が期日を決定し、期日までに反対売買を行うことで差金決済を行う取引のこと)・オプション取引(ある原資産について、事前に決められた将来の一定の日・期間をおいて、一定のレート・価格で取引する権利を付与・売買する取引のこと)戦略を行う場合や、裁定取引ポジションをとる場合は、最も適したポートフォリオ(ある程度の資産を持った投資家が、自らの資産を複数の金融商品に分けて投資すること、またはその投資した金融商品の組合せのこと)を計算する際にとても便利なのです(ポジションとは、FXでは外貨の持ち高・残高のことを言います。決済し、利益・損失が確定する前の状態のことです)

一方のシステムトレードのデメリットは、過去にはなかった相場に遭遇した場合・・・特に統計的に検定除外されてしまうような、滅多に発生することのない局面でのリスクに対して脆弱ことが挙げられます。更に、過度な最適化・売買ルールが一般に浸透してしまうと、その効果が低下してしまったり、利益どころか損失を出してしまうことがあります。ですから、日本で利益を得るようにつくられたシステムが、アメリカでは損失を出すこともあるんですね。また、市場・個別銘柄にて大きなトレンド(人気のある通貨・流行している通貨のこと)が発生している場合は、それに適合していないシステムを元に分析されることになってしまうのですが、それに気づくことができず、予想外の損失を招いてしまうこともあり得ます。

このシステムトレードには、クロス系・ブレイクアウト系・パターン系・裁定系・・・といった手法が存在します。主なものとしては、移動平均の交差・3点チャージ法・タートルズ ブレイクアウトシステム・・・などが挙げられます。いずれも、過去のデータを検証し、対象とする市場と相性の良いシステムを選択するようになっています。

一般投資家が自動売買を行う場合、データ収集・売買判断・注文・決済・・・などの計算・処理を自動で行わせなければならず、具体的なものを挙げると、PLANEX TRADE.COMのシストレ.COMや、楽天のRSS・UWSC・トレードステーション・オートレ、ひまわり証券のトレードシグナル、FXCMJのシストレステーション・・・などが多くの方に使用されています。更に、トレード・サイエンス社のカブロボコンテスト、クリック証券のシストレFXグランプリ、ひまわり証券のシストレコンテスト・・・等、株式・日経225先物・FXのシステムトレードのコンテストなども行われるようです。

また、システムトレードの種類には、シグナルトレードと自動売買があります。シグナルトレードは、自分・他者がテクニカル分析を元にトレード手法を決め、それをベースとしてチャートツールを設定し、必要ポイントがきたところで、メール、またはパソコンの画面上に売買のサインで知らせてくれるようにするものです。ただし、取引そのものは個人の裁量で行います。自動売買は、自動売買ツールを使って取引を行います。多種多様のツールがありますが、いずれのツールもストラテジーという取引ロジック(手法をプログラム化したもの)を使用し、シグナルトレードと同じようにシグナルを発し、知らせてくれます。この自動売買は、シグナルが発生したと同時に、トレードツールが実際に売買まで行うのですが、全てをコンピューターに任せて行ることが可能です。更に、自動売買は、プログラミング型と選択型に分けることができます。プログラミング型は、自分でプログラミングの作成・データの検証を行って売買ルートを作成するシステムトレードになります。正攻法なシステムトレードといっても過言ではありません。一般的に、システムトレードときいて思い浮かべるものが、このプログラミング型のものですね。

ただし、始めるためには、プログラミングのスキル・パソコンのスキルも必要となります。また、自分で売買ルートを作成しなければならないのですが、その分、自分オリジナルの売買ルートを見つけることができるのは大きな魅力となっています。プログラミング型で有名なものがメタトレーダーですね。そして選択型は、提供されている売買ルートを自分で選択して始めることができるシステムトレードになります。自分で作成する必要がなく、大抵の場合が、FX業者に口座開設した際に、無料で売買ルールを選択することができますので、プログラミングのスキルなどを持っていなくても、その売買ルールを選ぶだけで始めることができるんですね。この選択型で有名なものがミラートレーダーとなります。

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